【第3回】「知りたい」が続いていく教室で
受験が終わった日に、相対性理論の話をしたことをきっかけに、改めて感じたことがあります。
教室で子どもたちを見ていると、成績が伸びる瞬間よりも前に、「あ、分かった」「面白い」と目が変わる瞬間があります。
その瞬間が訪れると、自分から次のことを知りたくなり、こちらが言わなくてもノートを開き、質問をし、考え続けます。
受験勉強は、ときに苦しいこともありますし、点数や合格という結果に目が向きがちです。しかし、本当に力になるのは、その過程で「知りたい」「分かりたい」という気持ちが育つことなのだと思います。
今回の授業で、受験が終わったばかりの彼が、自分から難しい話に目を輝かせて耳を傾けている姿を見て、学びというものは本来こういうものなのだと、改めて気づかされました。
そして、その時間を一緒に楽しめたことは、教える側の私にとっても大切な経験になりました。
これから先、それぞれの子どもたちがどんな道に進むとしても、どこかでまた「知りたい」と思い、自分から学びに向かう瞬間が訪れてくれたら、とても嬉しく思います。
教室は、そのきっかけをつくる場所であり続けたいと思っています。