中学一年生の男子は、まだ人間になる前の子犬である

ある生徒がZometoolで正十二面体を完成させました。
それから一週間、教室に来た男子たちは次々と中に入り始めました。
女子は誰一人入りませんでしたが。

目を輝かせて正十二面体の中に座り、なぜか瞑想を始めた彼を見ながら、ひとつだけ確信したことがあります。
この子はもう、正十二面体を一生忘れないだろうと。

教科書で図を見て覚えた図形と、自分の手で作ったり、中に入って感じた図形は、まったく別ものです。
頭で理解するより先に、身体がその形を覚えてしまいます。

算数や数学で「立体が苦手」という子は多いです。
でも私は、立体が苦手な子に足りないのは練習量ではなく、立体と仲良くなる経験だと思っています。

なぜ男子は立体図形を見ると中に入りたがるのか?

おそらく、中学一年生の男子は、まだ人間になる前の子犬なのでしょう。

どうか彼に悟りが得られますように


ちなみに一週間後、正十二面体はこんなに立派に成長しました。



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この記事を書いた人

中村 誠のアバター 中村 誠 中村数理ゼミR 塾長

単なる解き方の暗記ではなく、実際に手を動かし、考え、試すことを通して、思考のプロセスそのものを積み重ねていきます。少人数だからこそ、一人ひとりの思考の動きや迷いに向き合いながら授業を行います。