【第1回】日本の受験って、本当に悪い制度なのでしょうか?
受験という言葉には、どこかネガティブな印象があります。
「受験競争がつらい」
「詰め込み教育だ」
「もっと自由な学びが必要だ」
こういった声もよく耳にします。
実際、受験勉強は楽なものではありませんし、点数で評価されることに苦しむ生徒もいます。
一方で、私は長年塾で生徒たちを見てきて、日本の受験制度には一つの大きな特徴があるとも感じています。
それは、努力が比較的そのまま結果につながりやすい仕組みであることです。
家庭の環境やコネではなく、試験の点数によって進学先が決まる。
もちろん完全に公平とは言えませんが、それでも「頑張れば道が開ける」可能性が残されている制度だと思っています。
海外では、大学入試においてエッセイや課外活動、推薦状などが重視される国も多く、家庭環境による差が結果に影響しやすい場合もあります。
その点、日本の入試はかなり「試験一本」で評価される面が強い社会だと言えるでしょう。
では、そもそもなぜ東アジアの社会は、ここまで「試験」を重視する文化になったのでしょうか。
次回は、この背景を少し歴史的な視点から考えてみたいと思います。
次回予告
試験で人生が変わる社会はどこから来たのか?