塾長の経歴

塾長の経歴

私は大学卒業後、金融機関に就職しましたが、次第に自分の中に違和感を覚えるようになり、5年後に退職しました。
もっと直接的に人の役に立つ仕事がしたいと考え、その後3年間、鍼灸の専門学校に通いました。

その時期に、学習塾で非常勤講師を務める機会がありました。
子どもたちと向き合い、「成績が上がった!」「合格した!」と心から喜ぶ姿に触れ、これほどやりがいのある仕事があるのかと、大きな衝撃を受けました。

鍼灸の資格は取得しましたが、最終的に選んだのは教育の道でした。
自宅の一室で「中村数理ゼミ」を立ち上げ、算数・数学を中心とした数理専門塾としてスタートしました。

その後、塾は「楷進予備校」と改称し、小・中・高校生を対象とした学習塾へと成長していきます。
生徒数100名規模の1教場ながら、毎年10名から20名の医学部・医学科合格者を輩出しました。
また、その指導実績が評価され、県外での校舎立ち上げや、岡山市内での個別指導教室の運営にも携わりました。

岡山櫂進予備校

しかし、教室が拡大するにつれ、私自身は次第に授業の現場から離れ、経営やマネジメントに多くの時間を割くようになっていきました。
「自分が楽しくて始めた仕事だったはずなのに」
そう自問するようになり、一度、現場から距離を置く決断をしました。

引退後は、以前からの趣味であった海外自転車旅行をきっかけに、約2年間ベトナムに滞在し、自然な形で教育支援に関わるようになりました。
現地では、無償で数学教材を作成したり、日本語の授業を行ったりと、教育に関わる活動を続けました。

ベトナム語の数学教材
ベトナム語の数学教材②

その中で強く実感したのが、「学習貧困」と呼ばれる問題です。
学ぶ機会を得られないことが、将来の選択肢を大きく狭めてしまう現実を、現地で目の当たりにしました。
この経験は、教育の持つ力と責任の大きさを、改めて私に教えてくれました。

帰国後は、再び医系予備校や医学部進学塾で教鞭をとり、生徒と直接向き合う喜びとやりがいを、もう一度実感しました。

そして今、原点に立ち返り、「中村数理ゼミR」として再スタートしています。
自宅の一室で、一人ひとりと向き合っていたあの時間こそが、私にとって最も大切で、最も楽しい教育の原点だったからです。

算数・数学・物理に特化し、単なる受験対策ではなく、数理に基づく思考力と発想力を育てること。その想いを胸に、生徒一人ひとりの可能性と、丁寧に向き合っていきたいと考えています。